ペンフィールド博士の脳地図からわかること

これは、ご存じの方もいらっしゃると思いますがペンフィールドマップと呼ばれるものです。米国の脳神経外科医であったペンフィールド博士が行った研究によるもので、脳が身体に対する刺激を知覚し、運動するしくみを表現しています。図をよく見ると周縁にヒトの身体の部位が描かれています。それぞれの地図において大きく描かれているほど、その部位は感覚が鋭敏だったり繊細な運動ができたりすることになります。さらにこの地図を人形として立体化したものが、ペンフィールドのホムンクルスです。SENSORY人形のほうは、感覚が鋭敏な部位が大きく、MOTOR人形のほうは繊細な動きができる部位が大きく表現されています。

日本三大疼痛の肩、腰、膝は、、、ほとんど地図に無いですね、あれほど痛いのに。人形でも範囲がほんとに極細。

それに対して、手、顔は人形でもわかるように大変敏感で、繊細な運動も得意なようです。ちょっと手や顔に傷ができても本当に痛いですよね。

この図から肩、腰、膝は生体神経(一般的な神経経路、お医者で説明されるときの神経経路を通る神経)ではほとんど痛みを感じてない、感じることが難しいことになります。

 

では、肩、腰、膝はどの神経で痛みを感じているのでしょうか?

「Silent Afferent Neuron」沈黙の求心性神経

といわれている神経です。通常は「Silent」沈黙しているんですね。

特徴は

1 内臓骨盤・関節・深部組織に多い

2 通常の痛みには反応しない(炎症性で反応)

肩、腰、膝の痛みはこちらの神経から多く痛みを拡散しており、こちらは伝達の仕方もシナプス性伝達ではなく、非シナプス性拡散神経伝達を行っているようです。

これが関節の施術が肩、腰、膝の痛みに効果がある理由です。

逆に生体神経(シナプス神経伝達)を薬や注射で止めても効果が少ないのも納得できますよね。

本日もお読みいただきありがとうございました。

備前市「ふじはな整体院」